自社のデジタルスレッドを構築する

製品の企画から保守までの「データを一本の糸」でつなぐ

かつての日本のものづくりでは、設計から製造、保守に至るまで、現場の知見や職人の経験が人から人へと自然に受け継がれていました。今、その伝統をデジタルの力で再現・強化しようとするのが「デジタルスレッド(Digital Thread)」です。

 

デジタルスレッドとは、製品の企画・開発から設計、製造、販売、そしてサービス・廃棄に至るまでの製品開発にかかわる必要なデータを一つにつなげる仕組みのこと。これにより、まるで一本の糸(スレッド)が製品のライフサイクル全体を貫いているように、必要なデータを必要なときに、関係する人が正確に把握できるようになります。

 

現代の製品は高度化・複雑化が進み、設計と製造の分業化や、グローバルな調達・生産体制の中で、データの断絶が大きな課題となっています。たとえば、設計で変更された仕様が製造現場に伝わらず、手戻りや不良が発生するといったことは、どの企業にも起こりうる問題です。

 

デジタルスレッドはこうした情報の断絶をなくし、業務全体のつながりを可視化し、トレーサビリティと一貫性を確保します。さらに、製品使用後のデータを設計や品質改善にフィードバックすることで、持続的な競争力の強化にもつながります。

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複数部門・システムにまたがるデータを統合・共有

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双方向のトレーサビリティの実現

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市場からのフィードバックを設計や製造に反映

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時間軸・関係性・履歴などの文脈を持ってつながる

ものづくりの現場では、各種データが関係者の間でやり取りされます。従来はこれらの情報が、部門ごとに別々のシステムやファイルで管理されており、バラバラで一貫性がなく、検索も困難でした。たとえば、製造現場が図面の最新版を持っておらず、古い情報で作業してしまうようなトラブルが起きることもあります。

 

デジタルスレッドでは、これらの「データを一本の糸」でつなぎます。

たとえば:

  • 図面に紐づいたデータを確認すると、それが誰によっていつ作成されたのか

  • そこからどの部品を使って、どのベンダーから調達したか

  • その部品がどの製造ラインで組み立てられたか、品質はどうだったか

  • 最終的には、どの顧客に納品され、どんな使われ方をしているか

 

このように、製品のライフサイクル全体にわたるデータが、時系列や因果関係に基づいていることで設計変更の影響の把握や品質トラブルの原因を迅速に特定するなどに活用することが可能になります。

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今日の世界で競争を勝ち抜き、成功を収めるには、最新のエンタープライズアーキテクチャーを構築する必要がある。この最新のエンタープライズアーキテクチャーとは、デジタルツインのコンフィギュレーションに関する適切な管理が、ライフサイクル全体にわたって行われるデジタルスレッドを作成するものであり、これによって効率的な意思決定が可能になる。

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