先日、Aras Innovator の Release 34 がリリースされましたので、今回のブログでは Release 34 の主な機能強化ポイントをご紹介いたします。
過去のリリースの機能強化ポイントは、以下よりご参照ください。
Release 33 の機能強化ポイント
Release 32 の機能強化ポイント
Aras Innovator Release 34 のログイン画面は、以下のデザインに刷新されています。

では、ここから Release 34 の機能強化ポイントをご紹介していきます。
レスポンシブフォームの機能強化
1. 拡張クラス・拡張プロパティも利用できるようになりました
Release 33 までは従来のクラシックフォームのみに対応していた拡張クラス・拡張プロパティが、Release 34 からはレスポンシブフォームでも利用できるようになりました。
レスポンシブフォームデザイナの「未使用のプロパティ」に「xClass」と「xProperties」が追加されており、レスポンシブフォームの任意の場所に配置することができます。


各アイテムのフォーム上では、まず「拡張クラス」フィールドをクリックし、任意の拡張クラスを選択します。


すると、その拡張クラスに割り当てられている拡張プロパティがレスポンシブフォーム上に表示され、値が入力できるようになります。

なお、従来のクラシックフォームでは拡張プロパティを垂直(縦方向)にしか配置できませんでしたが、レスポンシブフォームでは水平(横方向)に配置することもできるようになっています(カラム数の指定が可能になりました)。

2. カラムセットとグループボックスに背景色とボーダー色が設定できるようになりました
レスポンシブフォームのカラムセットおよびグループボックスに対して、背景色とボーダー色を設定できるようになりました。


このように Release 34 からは、各フィールド(プロパティ)に対してだけでなく、カラム全体やグループボックスにも色が設定できるようになっています。


3. Text 型・Formatted Text 型フィールドのサイズ設定が可能になりました
レスポンシブフォームの「Text 型」および「Formatted Text 型」フィールドに対して詳細なサイズ設定が行えるようになりました。

例えば、「マニュアルでのサイズ変更」を可能にしていた場合、各ユーザが入力ボックス右下のアイコンをドラッグし、データの入力や参照がしやすいように自由にサイズ変更することができます。
その際に、どこまでのサイズ変更を許可するかの「最小高さ」・「最大高さ」の設定も可能です。


検索機能の強化・改善
1. シンプルサーチでも「≠」や「Not Null」が利用できるようになりました
シンプルサーチにおいて、「!」(半角のエクスクラメーションマーク)がサポートされるようになったことで、「≠」や「Not Null」演算子が使えるようになるなど、より柔軟なデータ検索が可能になりました。
例えば、
検索条件を「!abc 」と入力すると、「abc」と等しくないデータが検索結果の一覧に表示されます。
検索条件を「!*」と入力すると、空文字またはNULL値のデータが検索結果の一覧に表示されます(※)。
※ これまでアドバンスサーチで演算子「null」を選択した場合、NULL値のデータのみがヒットしていましたが、Release 34 以降は空文字またはNULL値のデータがヒットするようになっています。


ダッシュボードの機能強化
1. ダッシュボードのアクセス権の設定が容易になりました
ダッシュボードの画面上に「共有先」タブが新設されたことで、ダッシュボードごとに誰に編集(削除も含む)や参照を許可するのかを設定できるようになり、より簡単にアクセス権をコントロールできるようになりました。

2. ウィジェットの設定メニューの UI が刷新されました
ダッシュボード上の各ウィジェットのメニューの UI が刷新されたことで、より操作しやすくなりました。

インフラストラクチャとパフォーマンスの強化
1. コンバージョンサーバで使用する一時ファイルの格納場所を指定できるようになりました
Release 34より、ファイル変換プロセスで使用する一時ファイルの格納場所をカスタムで定義できるようになりました。
2. 長時間実行されるコンバージョンタスクの処理が改善されました
コンバージョンサーバに新たに「Fire-and-Forget」実行モデル(非同期実行モデル)が導入され、デフォルトで適用されるようになりました。
以前は、長時間実行されるコンバージョンタスクの処理中にタイムアウトエラーが発生し、変換に失敗することがありましたが、この改善により、そのタイムアウトエラーが回避されるようになっています。
なお、互換性を保つため、以前の同期実行モデルも利用可能です。
アクセス制御の改善
1. ワークフロープロセスを処理するためのシステムアイデンティティが導入されました
ワークフロープロセスを処理するためのシステムアイデンティティ(Workflow Manager)が導入され、ワークフロープロセスのパーミッションが変更になっています。
2. ディスカバー権限下におけるプロパティの参照可否を定義できるようになりました
これまで「ディスカバー権限」しか持っていないユーザであったとしても、AMLを利用することで、グリッド上に表示されていないプロパティの値も取得することができましたが、Release 34 からはプロパティごとに値の取得を許可するかどうかを定義できるようになりました。
※「id」、「config_id」、「keyed_name」などのシステムプロパティは常に参照可能であり、制御することはできません。

その他の強化・改善
1. ナビゲーションパネルのサイドバーが常時表示されるようになりました
Release 33 までは、ボタンをクリックしてナビゲーションパネルを開かないと表示されなかったサイドバーが、Release 34 からは常時表示されるようになり、お気に入り登録しているアイテムタイプやTOCにより簡単にアクセスできるようになりました。


2. Color 型プロパティのグリッド表示が改善されました
Color 型プロパティをグリッド上に表示した際、Release 33 までは完全に塗りつぶされた背景色として表示されていましたが、Release 34 からはセル内に「チップ」として表示されるようになりました。
この変更により、グリッド上でデータを選択した際、Color 型プロパティのカラムも黄色くハイライト表示されるようになっています。


以上、今回のブログでは Release 34 の主な機能強化ポイントをご紹介させていただきました。
さらなる詳細は リリースノート をご参照ください。
また、より快適な日本語表示をするための 日本語ランゲージパック もぜひご利用ください。