お客様事例

エアバスの「Greenhouse(温室)」がユーザーによるカスタムアプリケーションの構築とプロセスの合理化を可能にする

 Customer Story – Airbus Greenhouse
規模
従業員130,000人以上
業界
航空宇宙・防衛

課題

  • エアバスの航空機に対する需要は非常に大きく、新規注文を受けてから納品に至るまでの時間が10年に及ぶこともある
  • エアバスでは、航空機提供の需要に対応するため、大規模で多岐にわたるレガシーアプリケーションの最新化とアップグレードを行い、パフォーマンスを向上させ、生産速度を改善する必要があった

ソリューション

エアバスは、変更や拡張の実装を IT に依存するという従来のアプローチを逆転させました。代わりに、IT 部門がサポートする「Greenhouse(温室)」環境を活用して、ユーザーが独自のアプリケーションを開発できるようにしました。

成果

  • すべての PLM 機能を一元化したソフトウェアで、コンテキストの切り替わりを最小化
  • 組織の成長に応じて新機能を追加可能
  • すべての製品ナレッジに、一元化されたデジタルスレッドのバックボーンからアクセス可能
  • 強力なコラボレーションと高い生産性を実現

エアバスはAras Innovator を使用して、IT 部門がサポートする「Greenhouse(温室)」環境を構築しました。Greenhouse では、カスタムアプリケーションを開発して、それを組織全体で共有することができます。これにより、エンジニアリング、テスト、製造、品質保証のプロセスが合理化されるため、品質と安全性を犠牲にすることなく、より早く航空機を提供することが可能になります。

「Greenhouse を構築した後、そこに古いシステムやサポートされていないシステムを自主的に持ち込むよう社員に呼びかけました。新しいプラットフォーム技術を利用して、持ち込まれた古いソリューションを素早く最新化し、『PDM ライト』と呼んでいるバックボーンに移植しています」

エアバス PLM 戦略・アーキテクチャー・ビジネスプラン担当 シニアマネージャー Henrik Weimer(ヘンリク・ヴァイマー)氏

課題

エアバスは、航空機、ヘリコプター、防衛・宇宙システムの設計、製造、提供、およびサポートを手がける、世界第2位の航空宇宙・防衛企業です。世界180か所の拠点で働いている従業員の数は、13万人を超えています。

エアバス機には大きな需要があり、顧客は、注文した航空機が納品されるまで最長10年もの長い期間を待つことがあります。そのため、エアバスの経営陣は、品質と安全性を犠牲にすることなく、航空機をより早く製造し、提供できるように、エンジニアリング、テスト、製造、品質保証のプロセスを合理化する方法を探し出す必要があると考えていました。

PLM 要件

エアバスの IT チームは、エンジニアリング、テスト、製造、品質の各分野で1,000を超えるシステムを使用していました。そのため、より高い効率とパフォーマンスを実現するためには、アプリケーションの近代化、アップグレード、統合が必要だったのです。

チームが求めていたのは、社内の各部門にまたがるさまざまなシステムの統合を支援する PLM ソリューションでした。また、通常では PLM や、製品データ管理(PDM)、コンテンツ管理システム(CMS)などのレガシーシステムに別々に組み込まれている機能を、まとめて提供する柔軟なプラットフォームも必要としていました。さらに、ソリューションは、アジャイル開発手法に基づいて実装し、アップグレードも手軽に行うことができるよう、カスタマイズとアップデートが容易なものでなければなりませんでした。

  • 複数のシステムを統合する能力
  • 幅広い機能を持つ柔軟なシステム
  • 容易なカスタマイズとアップグレードにより、アジャイル開発手法に基づいて実装可能

Aras Innovator による成功

エアバスは、複数の既存システムを最新化することが最良のアプローチではないことを認識していました。そこで、代わりに「Greenhouse(温室)」を構築しました。Greenhouse は IT 部門がサポートする環境で、社内のユーザーはこの環境を利用して、独自のアプリケーションをアップデートしたり、強化したりすることができます。Greenhouse では、アプリケーションの最新化のために、リアルタイムのプロトタイプ作成と迅速な開発ができます。エアバスの IT 部門は、Greenhouse のユーザーと協力し、組織全体で共有可能なアプリケーションが迅速に成長できるよう支援しました。

同社が Greenhouse の PDM バックボーンを構築するために、数多くのソリューションの中から採用したのが Aras Innovator です。Aras の弾力性のあるプラットフォームは、アジャイル開発に最適な設計となっています。Aras のソリューションにはモデルベースのアーキテクチャーが採用されているため、エアバスはカスタムアプリケーションを手軽にアップグレードできます。さらに、同社はいくつかの既存の PLM システムの利用を継続していますが、Aras プラットフォームのオープンな性質によって、それらのシステムとのインテグレーションも簡単に完了しました。

結果:Aras のソリューションを基盤とする Greenhouse(温室)の活用により、デジタルトランスフォーメーションを推進

Greenhouse のコンセプトはすぐに浸透し、瞬く間にプロジェクトが殺到しました。ユーザーはすぐに、Greenhouse が従来のサンドボックス環境のようなものでありながら、IT チームのガイダンスとサポートによって安全にプロジェクトを推進できることを実感しました。

Greenhouse に持ち込まれた最初のプロジェクトは、テスト情報管理用のアプリケーションのアップデートでした。このプロジェクトはすぐに完了し、Greenhouse と「PDM ライト」バックボーンを活用したアプローチの有効性が実証されました。最初の開発からわずか5ヶ月後で、このプロジェクトのアップグレードが成功裏に完了しています。

Greenhouse 内の多様なプロジェクトが社内に広まるにつれ、プロトタイプの作成を試したいと考えるユーザーが増加しました。その需要に応えるため、エアバスの IT チームは、Greenhouse の能力を強化しました。

エアバスの PLM 戦略・アーキテクチャー・ビジネスプラン担当シニアマネージャーである Henrik Weimer(ヘンリク・ヴァイマー)氏によると、Aras の弾力性のあるプラットフォームを Greenhouse のバックボーンにしたことで、同社には3つの戦略的利益がもたらされました。

  1. エンジニアリング、製造、テスト、および品質保証のチームの生産性が向上し、航空機を想定よりも早く納品できるようになりました。
  2. Greenhouse によって、コスト効率が高く、迅速かつ柔軟な方法で生産システムを最新化できました。
  3. 革新的なアプリケーションを迅速にオンライン化することにより、エアバスのデジタルトランスフォーメーションを促進することができています。