製造業向けデジタルアプリケーションのためのレジリエント(しなやか)な製品ライフサイクル管理(PLM)プラットフォームを提供する Aras(本社:米国マサチューセッツ州、CEO 兼 創業者: ピーター・シュローラ、日本法人:アラスジャパン合同会社、本社:東京都千代田区、社長:久次昌彦)は、本日、グローバルな自動車部品メーカーである株式会社デンソーが、設計開発データをより適切にデジタル管理し、ますます変革する自動車業界での競争力を維持するための技術部品表プラットフォームとして、Aras Innovator を選択したことを発表しました。
デンソーでは、これまでにホストシステムや Web クライアントを含む複数のオープン系システムを組合せ、自社の業務プロセスにフィットする技術部品表システムを構築し運用してきました。しかし、このシステム群の老朽化に伴い、複数の新システムを検討した上で、パッケージでありながら自社固有の業務プロセスに柔軟に対応できると判断し、長年担ってきたこのエンドツーエンドのシステムを、PLM プラットフォームである Aras Innovator 上に刷新・統合することを決定しました。
デンソーは Aras Innovator の選定にあたり、豊富な標準アプリケーションによる開発期間の短縮が可能であること、かつ、同システムが自社の業務プロセスに合わせ柔軟にカスタマイズできるアーキテクチャーであること、そして容易にアップグレードでき、長期にわたり製品データを管理し続けられることを高く評価しました。同社は今後、Aras Innovator を徹底して活用していくことで、設計部品表を中心とした設計情報のトレーサビリティ確保や、CAD データ等の設計情報の活用による業務効率化が図れると考えています。それにより、デジタル製品情報を統合的に管理し、スピーディーな活用を促進する技術情報プラットフォームに成長させていくことが可能であると確信しています。
Aras のデジタルスレッドは、製品ライフサイクルの完全な追跡性を実現し、製品構想から設計、製造、品証、サービスに至るまで、製品とそのデジタル情報を追跡できるようになります。この途切れることのない情報の流れにより、製品ライフサイクルのあらゆる場面で情報を基にした意思決定に役立てられます。さらに、コミュニケーションとコラボレーションが改善されることによって、市場投入までの時間を短縮し、より良い製品の開発を可能にします。
「競争力を維持するには、現在だけでなく、将来のニーズを満足できるテクノロジーが必要です」と、アラスジャパン合同会社 社長の久次昌彦は述べています。「Aras の柔軟でレジリエントなプラットフォームを活用することで、デンソーは、組織の誰もが信頼できるデータに基づいて意思決定を行うことを保証しながら、現在のシステムで競争力を維持することができるようになります」
株式会社デンソーについて
グローバルな自動車部品メーカーとして、デンソーは先進的な技術、システム、製品を世界の主要な自動車メーカーに提供しています。モビリティ分野で手掛ける製品は多岐にわたり、クルマに搭載されているエアコンシステムや、HV・EV などの駆動に必要な電動化システム、クルマの安全性向上に欠かせない画像センサーなど、多岐にわたります。また培ってきた技術を生かし、産業用ロボットや農業分野のハウス内環境制御システム、ヒートポンプ式給湯器なども開発しています。より良い未来を次世代に届けるために、豊かなモビリティ社会の実現と、社会の持続的発展に貢献します。
URL: www.denso.com/jp/ja/
Aras について
Aras は、製造業向けデジタルアプリケーションのためのレジリエント(しなやか)なプラットフォームを提供しています。当社のオープンかつローコードなテクノロジーにより、ますます複雑になっている製品の設計開発、製造、保守等の部門を対象に、柔軟でアップグレード性を備えたソリューションを迅速に提供しています。Aras のプラットフォームおよび製品ライフサイクル管理(PLM)アプリケーションは、製品ライフサイクル全体およびサプライチェーンの、あらゆる部門・部署のユーザーを重要な製品データやプロセスと繋ぎます。米国マサチューセッツ州アンドーバーの本社をはじめ、世界の主要なオフィスから、350を超えるグローバル顧客と25万を超えるユーザーをサポートしています。Aras Innovator プラットフォームは無料でダウンロード可能で、すべてのアプリケーションはアップグレードを含めて単一のサブスクリプション価格でご利用いただけます。川崎重工業、デンソー、日産自動車、⽇⽴製作所、富士フイルム、村田製作所、ルネサス エレクトロニクス、Airbus、Audi、GE、GM、Microsoft などの顧客に採用されています。
URL: www.aras.com/ja-jp