ANDOVER, Mass. and Tokyo, Japan – 2016年11月30日(米国東部時間) – エンタープライズ・プロダクト・ライフサイクル・マネジメント (PLM) ソフトウェアの次世代リーディングカンパニーであるAras®は、本日、IBM社Watson IoT事業部門との戦略的リセラー契約を発表しました。この契約により、IBM社のアプリケーションライフサイクル管理(ALM)ソリューションの補完として、またはPLMソリューション単体として、IBM社はサブスクリプション契約をベースにAras Innovator PLMスイートの再販を開始します。
デジタル変革の実現
企業がIoTを使用したビジネスモデルの変革を図るにつれて、ソフトウェアやデータサービス、オンライン接続が統合され、製品の複雑性がますます増加しています。信頼性の高いIoT実装を実現するために、企業は製品開発や製造、サプライチェーンのプロセス自動化技術に対応するデジタル変革に取り組んでいます。それは、Business of Engineering(ものづくりのビジネス全体を効率化)に大きく影響します。
「グローバル企業は、今後スマートに接続された製品を開発するために、複雑なハードウェアとソフトウェアのプロセスの統合する新しくよりよい手法を求めています。」とIBM社Watson IoT事業部門のContinuous Engineering Offering Management & Delivery、兼バイスプレジデントのDibbe Edwards氏は述べています。「私たちはAras社との協業によりPLM市場に再参入できることを嬉しく思います。お客様のIoTへの対応を加速させ、複数部門にわたる製品ライフサイクル全体のデジタルスレッドを実現させます。」
デジタルツインとデジタルスレッドの遂行
ALMにおけるアジャイルソフトウェア開発プロセスとPLMにおける組織のエンジニアリングプロセスを関連付けることにより、企業はハードウェアやエレクトロニクス、ソフトウェアの同期が取れた構成の成果物のパイプラインを構築できます。IBM社とArasが協業することで、製品ライフサイクル全体でシステムレベルのデジタルツインを実現し、それがひいては製品構成の進化に伴ってデジタルスレッドの実現に繋がります。
「今日の複雑な製品設計は、IoTデータを分析し、インフィールドアップデートの互換性を判断するために、メカニカルやエレクトロニクス、ソフトウェアを含むコンフィギュレーションコンテキストのデジタルツインの活用を必要とします。」とAras CEOのPeter Schroerは述べています。「さらには、保証や規制、責任の面で、設計の意思決定や意図を理解するため、デジタルスレッドによるトレーサビリティが重要です。」
部門を横断したコラボレーションや連携、コンプライアンスの提供
IBMとArasの提携は企業に対し、将来の次世代製品を開発するためのものづくりビジネスに必要なコラボレーションや連携、コンプライアンスを支援し、以下の点に関する基盤を提供します。
・ IoTライフサイクル全体の継続的なイノベーション
・ ハードウェアおよび組み込みソフトウェアの構成にまたがるトレーサビリティ
・ IoTフィードバックループに基づく設計最適化による、継続的な製品機能拡張
この提携は、企業が業界に先駆けて以下の選択肢を手に入れることを意味します:
・ グローバルな製品開発や製造、サポートにわたる全体スコープに対応
・ 正しいオープンアプローチの取り入れ
・ 迅速な相互間の展開アプローチが可能
・ 広範囲かつ多種のCADやPDM、ERP、その他エンタープライズシステムへの接続
・ 既存PLM環境のリプレースまたは新機能追加によるオーバーレイ
・ 大幅なカスタマイズにも対応した容易なアップグレード
・ オンプレミスやクラウド、ハイブリット環境での運用
・ 作業の中断やコスト、リスクの最小化
詳細はIBM Watson IoT 事業部門、または以下アラスジャパンお問い合わせ先にお問い合わせいただくか、こちらのウェブサイトをご覧ください。https://jazz.net/products/aras-plm-solution/
IBM Watson IoTについて
世界中の物理システム内に組み込まれたデバイスおよび相互接続されたセンサーによって何十億件ものデータが生成され、この2年以内でIoTは最大のソース源になっていくでしょう。IBMのWatsonテクノロジーはマシンラーニングおよび自然言語処理を使用し、これらのデータから知見を見出すことが可能です。そして、ビジネスや生活、社会を変革する支援をします。IBMはIoTにおけるリーディングカンパニーとして設立され、170か国、6,000以上の顧客契約実績があり、1,400社を超えるパートナおよび750以上の特許をもつエコシステムを築いています。IBM社Watson IoT事業部門の詳細はこちら: www.ibm.com/iot