みなさま、こんにちは!
アラスジャパン トレーナーの時田です。
今回のブログでは、日本語ランゲージパックの適用方法をご紹介いたします。
※以前掲載していた記事をアップデートして再投稿しています。
弊社では、Aras Innovator の Release ごとに 「日本語ランゲージパック」 を提供しており、インストール時に 「日本語」 を選択された場合も、最新のランゲージパックを適用することで、より快適なラベル表示で Aras をご利用いただけますので、ぜひ適用してみてください。
◆ 日本語ランゲージパックの適用方法 ◆
【1】弊社Webサイトの「日本語のランゲージパック」のリンクをクリックします。
※ こちら から直接アクセスいただけます。
【2】「Download」タブを選択し、Aras Innovator のバージョンを確認し、ファイル名のリンクをクリックして、ランゲージパックをダウンロードします。
なお、ランゲージパックを適用する前に、データベースおよびコードツリー(※)のバックアップを取得することをおすすめします。
※コードツリーとは、Aras Innovator のインストールフォルダ内にあるファイルおよびフォルダを指しています。
【3】ダウンロードしたランゲージパックの zip ファイルを展開し、「SETUP-DEFAULTS.CMD」ファイルを「メモ帳」等の任意のツールで開きます。
【4】「SETUP-DEFAULTS.CMD」ファイルの赤枠部分を編集していきます。
以下の8ヶ所をランゲージパックを適用する環境に合わせて編集します。
① Innovator サーバの URL(末尾に「/Client」をつけないようご注意ください)
② Aras Innovator 用のデータベースID(※)
③ root(Aras Innovator上でのユーザ名)
④ 上記③のパスワード(デフォルトのパスワードは「innovator」)
⑤ SQL Server のインスタンス名(※)
⑥ SQL Server 上でのデータベース名(※)
⑦ innovator(SQL Server上でのユーザ名)(※)
⑧ 上記⑦のパスワード(※)
上記で(※)がついている ②・⑤・⑥・⑦・⑧ の内容は、コードツリー内の「InnovatorServerConfig.xml」ファイルに記載されています。
「InnovatorServerConfig.xml」ファイルを開き、下にスクロールすると「DB-Connection」タグがあります。
以下を参考に、黄色くハイライトされている箇所を「SETUP-DEFAULTS.CMD」ファイルに反映します。
【5】「SETUP-DEFAULTS.CMD」ファイルの編集が終わったら、ランゲージパックの「CodeTree」内にあるフォルダをコピーし、Aras Innovator のコードツリー内の同名のフォルダに上書きします。
【6】バッチファイル「003-IMPORT-JAPANESE.BAT」を実行し、ランゲージパックをインポートします。
なお、その他のバッチファイルは以下のケースで利用します。
・「001-IMPORT-I18N-CHANGES.BAT」・・・Aras Innovator のインストール言語に「日本語」を選択しなかった場合のみ、最初に実行します。データベースで日本語ラベルを管理できるようにするためのバッチです。
・「002-RESTART-WEB-SERVICE.BAT」・・・IISの再起動を行うためのバッチです。管理者として実行してください。
・「004-EXPORT-JAPANESE.BAT」・・・データベース上の日本語ラベルをエクスポートするためのバッチです。既存の日本語ラベルが削除されますので、実行される場合はご注意ください。
【7】「003-IMPORT-JAPANESE.BAT」の実行が完了したら、「logs」フォルダを開き、ログファイルの中身を確認します。「Import completed successfully.」と出力されていれば、成功です。
【8】ランゲージパックの変更をWebブラウザのキャッシュに反映するために、Aras Innovator のインストールフォルダにある「InnovatorClientInnovatorClient.config」ファイルを編集します。
※ご自身のPCにのみ変更を反映する場合、ブラウザのキャッシュクリアでも対応可能です。
「InnovatorClient.config」ファイルを開き「filesRevision="xxx"」という箇所を検索します。
「xxx」の箇所には、「std」という文字列または数字が記載されているので、「std」の場合は「2」に、数字の場合は1プラスした数字に変更します。
【9】最後に、上記でご紹介したバッチファイル「002-RESTART-WEB-SERVICE.BAT」を実行するなどし、IISを再起動します。以上で、ランゲージパックの適用が完了です。
なお、アプリケーション 「 Program Management 」の日本語ランゲージパック も同様の手順で適用可能です。ぜひ併せてご利用ください。
皆さまに Aras Innovator をより快適に活用していただくためのサポートになれば幸いです。
それではまた次回、こちらでお会いしましょう。
アラスジャパン トレーナー 時田 和佳奈