先日、Aras Innovator の Release 39 がリリースされましたので、今回のブログでは Release 39 の主な機能強化ポイントをご紹介いたします。
過去のリリースの機能強化ポイントは、以下よりご参照ください。
Release 38 の機能強化ポイント
Release 37 の機能強化ポイント
Release 39 にアップグレードするには、事前に「.Net Core Runtime and Hosting Bundle 10.0.0」のインストールが必要ですので、ご注意ください。
Aras Innovator Release 39 のログイン画面は、以下のデザインに刷新されています。

では、ここから Release 39 の機能強化ポイントをご紹介していきます。
1. ツリーグリッドビューで、行の複数選択が可能になりました
ツリーグリッドビューで各種操作を行う際に、これまでは1行ずつ選択して処理をする、またはすべてまとめて処理をする(BOM の展開など)のどちらかでしたが、Release 39 からは、任意の行を複数選択して必要な処理を適用できるようになりました。

2. 各種ダイアログのサイズ変更が可能になりました
Release 39 より、各種ダイアログをドラッグすることで任意のサイズへの変更が可能になり、また従来は最大化できなかったダイアログでも最大化が可能になりました。
これに伴い、長いテキストを折り返さずに表示できるようになったり、スクロールせずに必要なデータの入力や検索ができるようになるなど、より効率的な操作が可能になっています。
以下に、2つのダイアログのサイズ変更の例を紹介します。
【ライフサイクルマップの例】



【検索ダイアログの例】



3. 各アイテムタイプで「降順」の並び替えも設定できるようになりました
これまでアイテムタイプの各プロパティに対して「並び替え」の設定をすると、自動的に「昇順」でソートされる振る舞いになっていましたが、Release 39 からは、「昇順」にするか「降順」にするかを自由に選択できるようになりました。

4. 「更新履歴」の詳細にキーネームやラベルが表示されるようになりました
Release 39 より、「更新履歴参照」メニューから変更内容の詳細を参照した際に、各プロパティは「名称」だけでなく「ラベル」も表示されるようになり、Item 型プロパティの値は「ID」だけでなく「キーネーム」も表示されるようになるなど、どんな変更があったのかが、より把握しやすくなりました。

5. グリッドレイアウトの保存内容に「ソート順」も含められるようになりました
これまでも、システム管理者が提供するレイアウトとは別に、ユーザが自分でカラムの順番や幅を変えたり、カラムの表示/非表示を切り替えたり、一部カラムを横スクロールされないように固定したりなど、自由にレイアウトを変えて、それを再利用できるように保存する機能が提供されていました。
Release 39 からは、上記に「ソート順」もあわせて保存できるようになっています。

また、検索条件の保存時に「現在のレイアウトを含める」にチェックを入れた場合も、「ソート順」の設定もあわせて保存されるようになっています。

6. お気に入り登録した検索条件やアイテムを編集できるようになりました
各ユーザがお気に入り登録した「検索条件」や「アイテム」の保存内容を編集できるようになりました。
「検索条件」では、ナビゲーションパネルおよび検索グリッドから、「ラベル」・「共有先」・「クイックアクセスにピン留めする/しない」を編集できます(今後は削除も下記メニューから行います)。


なお、リレーションシップグリッドで保存した検索条件では、「ラベル」と「共有先」を編集できます。

また、お気に入り登録した「アイテム」では、ナビゲーションパネルおよびアイテムの画面から、デフォルトではキーネームが表示されている「ラベル」を自由に編集できるようになりました。


7. 各アコーディオンに「ラベル」が設定できるようになりました
これまで、表示された画面に複数のアコーディオンが定義されていたり、そのアコーディオン内に複数のタブが表示されていた場合に、ユーザが各セクションにどのようなデータが登録されているかを理解するには、タブ名を確認するしかありませんでした。
Release 39 からは、アコーディオンに対してラベルが設定できるようになったことで、各アコーディオンにどのようなグループのデータが登録されているかをより簡単に把握できるようになっています。

なお、この機能の設定は CUI で行います。詳細は「Configurable User Interface Administrator Guide.pdf」をご参照ください。
8. 各リレーションシップタブに色を設定できるようになりました
Release 39 より、各リレーションシップタブに対して、背景色や文字の色を設定できるようになりました。
これに伴い、多数のリレーションシップタブが設定されていた場合に、ユーザは重要なタブや、関連のあるタブを視覚的に判別しやすくなります。

この機能は、リレーションシップアイテムタイプの「クライアントスタイル」タブで設定可能です。

9. リレーションシップグリッドで「入力必須」のプロパティが把握できるようになりました
リレーションシップグリッド内にデータを新規登録したり編集したりする際に、入力が必須のプロパティには赤いアスタリスク「*」が表示されるようになったことで、どこが入力必須なのかを簡単に把握できるようになりました。


10. リレーションシップグリッドでも複数のレイアウトを保存できるようになりました
これまで、リレーションシップグリッド内で保存できるレイアウトは1つのみでしたが、Release 39 からは、検索グリッドと同様に、複数のレイアウトを自由に保存できるようになりました(「レッドラインビュー」を有効化した状態で保存しておくこともできます)。

また、これまでもリレーションシップグリッドで検索条件を保存することはできましたが、こちらも検索グリッドと同様に、検索条件ごとにレイアウトも保存できるようになっています。

11. 拡張クラス・拡張プロパティのパフォーマンスとスケーラビリティが改善されました
大規模かつ複雑な「拡張クラス」モデルを使用する環境において、パフォーマンスおよびスケーラビリティが改善されました。
この機能強化により、大量データのインポートや、多数の「拡張プロパティ」を持つアイテムに対して、より安定した処理が可能になっています。
12. Microsoft SQL Server Reporting Services 機能の廃止について
Microsoft は製品の継続的な改善の一環として、レポート機能を Power BI に統合することを決定しました。これにより、Microsoft SQL Server には今後、SQL Server Reporting Service(レポート作成機能)が同梱されなくなります。詳細については、 Microsoft のページ をご確認ください。
なお、この影響を受けるのは、Aras Innovator Release 39 以降をご利用、かつ Microsoft SQL Server 2025 以降のバージョンの SQL サーバをご利用の場合です。回避策等の詳細をお知りになりたい場合、まずは リリースノート をご参照ください。
13. Aras Innovator が.NET 10 に移行されました
Release 39 より、Aras Innovator が.NET 10 上で動作するようになったことで、既存の製品機能を維持しながら、プラットフォームの近代化および長期サポート要件に対応できるようになりました。詳細は、こちらのページ をご参照ください。
これに伴い、Release 39 にアップグレードするには、事前に「.Net Core Runtime and Hosting Bundle 10.0.0」 のインストールが必要です。
以上、今回のブログでは Release 39 の主な機能強化ポイントをご紹介させていただきました。
さらなる詳細は リリースノート をご参照ください。
また、より快適な日本語表示をするための 日本語ランゲージパック もぜひご利用ください。